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転職エージェントに登録しようか迷っている人がつまずくのは、たいてい「使い方」のほうです。最初の電話で何を聞かれるのか。合わない求人をどう断るのか。書類はどこまでやってもらえるのか。登録そのものより、そのあとが見えないから動けない。
私が5社を使って行き着いたのは、決めるのは自分、伝えるのは担当者という線引きでした。合わない求人を断るのも、アプリに一言入れるだけで終わりました。
現役の診療放射線技師(10年目)のアルです。転職活動では、技師に特化したサービス2社と、業界を問わない総合型3社の計5社を使いました。この記事では、①最初の電話で聞かれた5つ ②合わない求人をどう断ったか ③特化型と総合型で届くものがどう違ったか を、自分の体験だけで書きます。
結論:決めるのは自分、伝えるのは担当者です
エージェントに登録したあと迷うのは、どこまで自分でやるのか、という線引きです。ここが決まっていないと、毎回「これは言っていいのか」で手が止まります。
私の場合、外との窓口は全部担当者でした。面接の日程も、入職日も、給与の交渉も、こちらが応募先に直接連絡したことはありません。希望を担当者に渡して、あとは調整してもらう形です。
では自分は何をしたかというと、2つだけです。条件を決めること。職務経歴書を書くこと。決めるのが自分の仕事で、伝えるのは担当者の仕事、と分けていました。
この分け方が先にあると、断るときも悩みません。合わない求人が来たら、アプリに一言返す。それで次の求人が届きます。
もうひとつ、使ってみて初めて分かったことがあります。自分がいま同業の中でどのあたりにいるのかは、求人票を眺めているだけでは見えてきません。この話は最後に書きます。
私が使ったのは5社。特化型と総合型では、届くものが違いました
技師の求人だけを見るなら特化型、技師以外の道を知るなら総合型。私はそう分けて使っていました。
5社の内訳は、放射線技師に特化したサービスが2社、業界を問わない総合型が3社です。
特化型は、放射線技師の求人しか送ってきません。だから私は、届いた求人を年収と通勤時間だけで見ていました。職種を比べる必要がないので、判断が速いんです。
一方の総合型は、こちらが想像していなかった求人を持ってきました。医療機器の営業。サービスエンジニア。アプリケーションスペシャリスト。どれも、放射線技師の求人だけを見ていたら出会わなかった仕事です。どんな仕事なのかは、放射線技師からの転職先15選にまとめています。
転職先を探しているつもりが、転職の選択肢そのものを教わっていた。総合型の良さは、ここでした。特化型からは、放射線技師以外の求人は届きません。
| 特化型(2社) | 総合型(3社) | |
|---|---|---|
| 届いた求人 | 放射線技師の求人だけ | 医療機器の営業、サービスエンジニア、アプリケーションスペシャリストなど |
| 私の使い方 | 年収と通勤時間で絞り込む | 技師以外の選択肢を知る |
どの会社を選ぶかで迷っているなら、放射線技師の転職サイトはどれがいい?で2社に絞って比較しています。
最初の電話で聞かれたのは5つ。私はこう答えました
登録すると、まず電話がかかってきます。私が聞かれたのは、次の5つでした。
- 技師歴
- これまで使ってきたモダリティ
- 今の年収と、希望する年収
- 何が嫌で今の職場を辞めたいのか
- 求人に何を希望するか
モダリティの話がそのまま通じるのは、技師に特化したサービスの利点です。自分の仕事の説明から始めなくていいぶん、すぐ本題に入れます。
希望年収は、正直に伝えました。盛った数字で探してもらうと、届く求人は自分の現実からずれていきます。
辞めたい理由も、そのまま話しました。言いづらくて隠したことは、ひとつもありません。ここを取り繕うと、結局あとで条件の合わない求人を断り続けることになります。
在職中だったので、電話は休日に受けるか、仕事の休憩中に外へ出て受けていました。職場の中で話したことはありません。在職中の登録が気になる人は、放射線技師人材バンクの評判でその点にも触れています。
希望条件は「AかB、どちらかを満たす」で渡しました
希望条件を聞かれたとき、私が伝えたのはひとつだけです。年収が上がること。または、年収が変わらないかわりに夜勤をやめられること。
どちらかが満たせるなら動く、どちらも満たせないなら動かない。条件がこの形だと、届いた求人をすぐに振り分けられます。
条件を5つも6つも並べると、担当者はどれを優先していいか分かりません。全部を満たす求人はまず無いので、結局こちらが毎回「これは違います」と答え続けることになります。
逆に「年収を上げたい」だけだと、夜勤が増える求人まで候補に入ってきます。私が避けたかったのは、そこでした。
AかB、どちらかを満たす。条件をこの形で渡すと、担当者も求人を絞りやすくなります。
条件の渡し方
- 譲れない軸を1本決める
- その代わりに差し出せるものまで決めておく
- 私の場合:年収が上がる、または年収は変わらず夜勤をやめられる
合わない求人を断るのは、アプリの一言で終わりました
登録する前に気になるのは、ここかもしれません。合わない求人が届いたとき、電話をかけ直して断ることになるのだろうか、と。
実際は違いました。合わない求人には、アプリの返信欄に一言入れる。それだけでした。断るために電話をかけ直したことはありません。
正直に書くと、返事をしないまま置いたこともあります。そのときは、しばらくしてから「確認してくれましたか」と連絡が来ました。責められたわけではありませんが、結局あとで返すことになります。
気まずさはありませんでした。ただ、手間の話でいえば、その場で一言返したほうが早いというだけです。断ることが負担になるのは、断り方が分からないうちだけでした。
職務経歴書は自分で書きました。推薦文は、見たことがありません
エージェントを使えば書類は用意してもらえる、と思っている人がいるかもしれません。
私の場合、職務経歴書は自分で書きました。担当者がやってくれたのは添削です。土台を作るのは、あくまでこちらでした。
自分の言葉で書いたものを直してもらうほうが、面接で聞かれたときに答えやすくなります。人に書いてもらった文章は、自分の口から出てきません。
ここは、よく見かける助言と私の体験が食い違っているところです。
はっきり書いておきます。エージェントが企業へ出す推薦文を、私は一度も見たことがありません。
「推薦文は提出前に必ず確認しましょう」という助言をよく見かけます。ただ、少なくとも私が使った5社では、見せてもらえる場面そのものがありませんでした。
推薦文は、あてにできません。企業に届くもののうち、自分で確かめられるのは職務経歴書だけです。結局のところ、勝負は自分が書いた書類で決まります。
任せるところと、自分でやるところ
私が担当者に任せていたのは「伝えること」、自分でやったのは「決めること」です。
| 担当者に任せたこと | 自分でやったこと |
|---|---|
| 面接の日程調整 | 譲れない条件を決める |
| 入職日の相談 | 職務経歴書を書く |
| 給与の交渉 | 求人に行くか、行かないかを決める |
とくに給与の交渉は、担当者にお願いしました。金額の話は、採用する側と直接するより、間に人が入るほうが切り出しやすい話題です。
聞きにくいことも、自分では聞きませんでした。職場の内情のように、面接で直接ぶつけると角が立つ質問は、担当者に代わりに確かめてもらうほうが早いです。その聞き方はブラック病院の見分け方に書いています。
決めるのは全部自分でやりました。ここを人に預けると、あとで納得できなくなります。
2社持っておくと、待たされても止まりません
担当者には、当たり外れがあります。会社の差ではなく、人の差です。
当たりだと感じたのは、面接の日程を合わせてくれた担当者。そして、面接の当日に「今日の面接官はこういう方です」と特徴を教えてくれた担当者でした。これは実際に効きました。相手の特徴が分かっているだけで、面接での受け答えがしやすくなります。
逆に、対応が悪かったり、返信が遅かったりする担当者もいました。担当者によっては、こちらの希望よりも決めることを優先していると感じたこともあります。
ただ私は、担当者の変更を頼んだことはありません。最初から5社を同時に使っていたので、1人の担当者の返信が遅くても、活動そのものは止まりませんでした。
1社に絞っていたら、返信を待つあいだ、そのまま活動が止まっていたはずです。合わない担当者を引いたときの保険として、2社目を持っておく。複数登録は、求人を増やすためだけでなく、止まらないための備えにもなります。
決め方そのものでつまずく人のパターンは、放射線技師の転職で失敗する人の共通点5つにまとめています。
私が使った技師特化の1社が、メディカル技師ワーカーです。登録は無料でした(2026年9月時点)。
まとめ:登録は「転職する宣言」ではありません
自分がいくらで評価される人なのかは、求人票を眺めていても分かりませんでした。数字はいくらでも書いてあるのに、自分がそこに当てはまるのかが見えないからです。
実感したのは2つの場面です。ひとつは、登録しておいたサービスからスカウトのメールが届いたとき。もうひとつは、実際に病院の面接まで進めたときでした。誰かが自分に声をかけるかどうか、会ってみたいと言うかどうか。そこで初めて、自分の位置が分かります。
だから後輩に聞かれたら、私はこう答えます。転職するかどうかを決めるために登録するのではなく、自分の価値と相場を知るために登録しておいたほうがいい、と。
登録したから辞めなければいけない、ということはありません。合わない求人は、アプリで一言返せば終わります。
この記事のまとめ
- 決めるのは自分(条件・書類・行くかどうか)、伝えるのは担当者(日程・入職日・給与の交渉)
- 最初の電話で聞かれるのは5つ。希望年収も辞めたい理由も、そのまま伝えた
- 合わない求人はアプリで一言。断るために電話をかけ直したことはない
- 推薦文は見られなかった。勝負は自分で書いた職務経歴書
- 担当者には当たり外れがある。複数に登録しておけば、活動は止まらない
1社目をどこにするかは、放射線技師の転職サイトはどれがいい?で2社に絞って比べています。すでに1社登録していて、もう1社足すなら、私も使ったメディカル技師ワーカーがあります。
- 最初の電話では何を聞かれますか。
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私が聞かれたのは5つでした。技師歴、使ってきたモダリティ、今の年収と希望年収、辞めたい理由、求人の希望です。技師に特化したサービスだったので、モダリティの話はそのまま通じました。
- 合わない求人は、どう断ればいいですか。無視してもいいですか。
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私はアプリの返信欄に一言入れていました。断るために電話をかけ直したことはありません。返事をしないまま置いたこともありますが、しばらくすると「確認してくれましたか」と連絡が来ます。結局あとで返すことになるので、その場で一言返したほうが早いです。
- 職務経歴書はエージェントが書いてくれますか。
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私の場合は自分で書いて、添削をしてもらいました。土台はこちらが作ります。企業へ出す推薦文は、5社を通して一度も見たことがありません。自分で確かめられるのは、自分が書いた書類だけだと考えておくほうが確実です。
- 面接の日程や給与交渉は、自分でやるのですか。
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私は全部担当者に任せていました。日程も、入職日も、給与の話も、応募先に直接連絡したことはありません。自分でやったのは、条件を決めることと、書類を書くことの2つだけです。




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